理論・計算化学研究室

ようこそ

岡山大学理学部化学科の理論計算化学研究室の公式ホームページです。当研究室では分子シミュレーションを用いて巨大分子の自己集合系などの複雑な分子系の構造やダイナミクスを研究し、分子機能の解析や分子設計に役立てることを目指しています。分子シミュレーションで用いられる各種方法論の開発を行い、また特にマルチスケールでの分子モデリングに注力しています。巨大分子系に対しては、定量性を持つ粗視化分子力場SPICAを開発し、サブミクロンを超えるサイズの分子系を分子動力学シミュレーションで研究することで、生体分子系やソフトマテリアル系の物性・機能解析を行っています。また、電池電解液系におけるイオンダイナミクスを定量的に予測するには、荷電性分子による誘起分極を考慮した分極力場の適用が必要となることがあり、対象に応じて適切なモデルを開発・使用して研究を行っています。


当研究室で一緒に研究をする博士研究員や大学院生を随時募集しています。

博士研究員・ポスドク:  

  1. 高分子Li塩電解質における超可塑化現象、イオンダイナミクスの解明のための理論・計算化学的研究
  2. 膜融合・浸透圧・膜細孔形成などによる脂質ナノ粒子からの核酸輸送(エンドソーム脱出)の分子シミュレーション

大学院生:

  1. 生体分子集合(特に生体膜)系の構造とダイナミクス、生体機能に関する研究
  2. 高分子材料やハイブリッド材料の構造やダイナミクス、または界面物性
  3. 粗視化分子モデリングやマルチスケールシミュレーションの方法論的な研究

大学院は環境生命自然科学研究科に属しています。博士前期(修士)課程は創成化学学位プログラム基礎物質化学コース、博士後期(博士)課程は異分野基礎科学学位プログラム異分野基礎科学コースに入学することになります。
博士後期課程の学生には、各種、研究助成や生活補助が受けられる可能性があります(日本学術振興会特別研究員、OUフェローシップなど)。その他の奨学金や補助制度も複数ありますので、相談の上、積極的に応募ください。

お知らせWhat's New

04/01/2024お知らせ
新しいメンバーが加わりメンバー表を一新しました。どうぞよろしく。NEW
01/15/2024
ホームページを改修しました。
12/27/2023
pSPICA力場のタンパク質モデルに関する論文を出版しました。
11/21/2023
SPICA力場のタンパク質モデルの改良に関する論文を出版しました。
07/07/2023
溶媒和Li塩の電解質系のイオンダイナミクスに関する論文を出版しました。
04/01/2023
新しいメンバーが加わりメンバー表を一新しました。どうぞよろしく。
03/27/2023
名古屋大学の学生3名が修士課程を修了し卒業しました。おめでとうございます。
02/07/2023
両親媒性Janusデンドリマの自己組織化構造とキラリティの関係に関する論文を出版しました。
01/24/2022
研究室のページを開設しました。