理論計算化学研究室

DDSキャリア/
脂質ナノ粒子分子シミュレーション

ベシクル

リン脂質は、水溶液中で球状に閉じた二重層膜、すなわち小胞またはリポソームを形成します。そのような小胞は、細胞のモデル系として使用され、またドラッグデリバリー用途にも使用されています。我々は、様々な脂質組成(非イオン性、カチオン性、アニオン性、双極性)からなる小胞の構造や物性の理解に焦点を当て研究を行っています。分子動力学シミュレーションによるベシクルの研究には、粗視化(CG)モデルが不可欠であり、種々の脂質分子モデルの開発を進めています。そのうえで、膜物性解析、小胞形成のメカニズム、小胞間の相互作用、膜融合、小胞形態変化などを自由エネルギー解析を駆使して、研究に取り組んでいます。

ランダムな脂質凝集体から自発的な形態変化によって生じたベシクル(直径~100nm)。2μsの粗視化MD後の構造。1400万粒子系。サブミクロンサイズはDDSキャリアとしては標準的なサイズ。

リポプレックス

lipoplex

 
DNA-DOPE-DOTAP complex simulated in AA-MD  DNA-DOPC-DOTAP complex simulated in CG-MD with the SPICA force field

脂質ナノ粒子

Lipid nanoparticle is